交換して終わってませんか?

名刺フォルダーを整理していて思ったのですが、名刺交換をしてその後、1回も会ったことのない人ってどのくらいいるでしょうか?

私の場合、多分3分2の方は名刺交換以来、1度もお会いしていない方ばかりだと思います。

たとえば名刺交換の後、FaceBookでお友達になって「友達申請ありがとうございます!よろしくおねがいします」なんてメッセージを交わして、でもその後はこれといって何にもない。

皆さんの中にもこんな経験のある方、多いのではないでしょうか?

目的を意識しましょう

先日、ある交流会に参加しようとした時、あらかじめ参加者に「自己紹介シートを提出してください」というメールがやってきました。

交流会開始前にお互いのことを知っておくために珍しいことではないのですが、その添付された「自己紹介シート」を開くと、通常の「氏名」「出身地」「職歴」欄のほかに

「あなたの人脈を教えてください(差し支えのない範囲で結構です)」

という質問がありました。私にはそれが失礼な質問に感じられました。

なぜなら、私にはその質問が「あなたの知り合いで有名企業で力のある地位を持っている人を教えてください」というふうに読めたからです。

昔、勤務税理士時代に出席したパーティーの席に、異様に膨らんだ名刺入れを持つ男性がいました。

彼は周りの人と挨拶の際、いちいち自分の名刺以外に政治家秘書の名刺やら、大企業の社長、銀行の頭取の名刺を見せてまわっていました。

その人と自分は交流があるということをひけらかせている様子でした。

ある意味、中小零細企業の「代表取締役」の名刺ほど、寂しい肩書きはありません。特に起業したての場合は、ほとんど無名の会社名と個人なんですから。

何とかして人脈、社会的信用力が欲しい気持ちはわかりますが、彼のようなやり方はどうなのかなぁと思ってしまいます。

起業したばかりの経営者は、異業種交流会などに行っても、最初は誰と名刺交換をして良いのかもわかりません。

なんとなく、向こうからニコニコ近づいてくれた人と名刺交換をして無難に自己紹介をこなしていると、数日後、その名刺交換をした相手からセールスの電話や手紙、メールがやってきます。

名刺交換をするときは
●その人がどうして自分に近づいてきたのか
●相手にとってのメリットは何なのか
を考えてみましょう。

最初からあまり疑心暗鬼になる必要もありませんが、むやみに交流会で名刺交換をしても、ビジネスにとってあまり価値はありません。

そもそも人脈とは何でしょう?

そもそも「人脈」とは何でしょう。それは交換した名刺の数ではありません。

人脈とは「縁」です。

その人が社会で信頼される力を持ち、他者を助け、周りの人を利用するのではなく大切にするうちに段々と広がっていく「縁」が「人脈」なのだと思います。

人脈はあなたのビジネスの成長とともに広がっていくもので、人脈だけを得る手立てなどないのです。

今回はちょっと説教がましくなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました