みずほ銀行で5月からスタート
「AI融資」ってご存知ですか?
AI融資とは...
金融機関が融資実行の判断を行うときに、人間のアナログ思考を介入させず、AIロボットが判断をする融資方法のこと
ロボットは仕事が早い。融資の申し込みから実行までの期間がなんと最短で2営業日。しかも無担保。
なかなか画期的ですよね。
そして先日、メガバンクであるみずほ銀行が「AI融資」を5月から新たにスタートさせるという発表がありました。
今までメガバンクといえば中小企業などは相手にしてくれませんでした。基本は年間10億以上の売上のある大企業がターゲットです。
しかし、中小企業にも優良企業は沢山あります。
銀行側としては、今までは行員不足の問題でせっかくのビジネスチャンスを逃してきたわけです。
そこで、人手に頼らない「AI融資」。新たなニーズの発掘として狙いを定めてきたようです。
AI融資のメリット・デメリット
では、借り手にとって「AI融資」とはどんなメリット・デメリットがあるのでしょう?
まずメリットとしては
・融資実行までの時間が早いこと。
・融資審査のための面倒な書類作成が必要ないこと。
・最大融資額1千万円。
などがあげられます。
最短2営業日で講座にお金が振り込まれることは経営者としては見逃せないシステムですよね。
一方でデメリットはというと、
“融資審査には「クラウド会計利用」が必須であること。”
があげられます。
つまり、「AI融資」を受ける場合には預金口座の入出金、アマゾンなどEC(電子商取引)サイトでの販売履歴、カード決済の履歴など、
会計データをまるごと金融機関に差し出すことになるのです。
そして銀行側としてはそれらをデータ分析することにより借り手企業の返済能力を評価することができ、融資可能額と金利を提示する
という仕組みになっています。
企業本来の返済能力
今まで経営成績は3期分の決算書の提出などで審査されていました。
決算書の数字とは、あくまでもその決算日における一時点の成績(点)ですが
AI融資では企業の資金の流れ(線)が審査の対象となります。
「点」の審査では数字の「忖度」(=粉飾)が行われやすいのですが「線」の審査はだましが効きません。
ある意味、企業本来の返済能力が見えることになります。
こうなるとなんとなく後ろめたいことがなくても
経営者にとっては数字を丸裸にされるようで、あまり心地よいものではないかもしれません。
しかし、本当に実力のある企業であれば決算書は赤字であっても返済能力はあると判断され、融資が実行される可能性もあるのです。
試してみる価値はありそうですね。