「あなたの会社の運転資金はいくらですか?」

この質問に即座に答えられる社長はどのくらいいるでしょうか?

資金管理はすべて担当者に任せてある・・・とは言っても まさか「運転資金」の意味はわかっていますよね。

これにはちゃんとした計算式があります。
運転資金=(「売掛金」+「受取手形」+「在庫」)-「買掛金(支払手形)」

通常、この運転資金の1ヶ月分の預貯金があれば資金は回転しているということです。 理想的には3ヶ月あれば潤沢。

しかし、この計算式に出てくる4つの科目の内容が適正でなければ運転資金の算出も適正にできません。

○現預金の残高に不正はないか?
○定期預金が担保に入っていないか?
○売掛金に不良はないか?
○サイトから考えて不自然な売掛金はないか?
○在庫は月商の何か月分か?
○業種により適切な水準はどこか?
○買掛金はサイトと比較してどうか?
○未払いが含まれていないか?
○支払手形の乱発はないか?

金融機関には「業種別貸出審査辞典」というものがあって

融資の診断をするために業種により適正な現預金・売掛金・在庫・買掛金などの主要BS科目のサイトを指標として掲載しています。

もし、自分の会社が業種別の水準とは異なるサイトで回転させることにしっかりとした根拠があるならば、

融資の申し込みの際にはこの部分を金融機関の担当者にしっかりわかるように説明しましょう。

担当者が上司から決裁を受け易いように、特殊事情はコチラから説明しなければ、金融機関はわかっていません。

担当者に自分の会社を理解させること、これが融資を受ける際のコツの1つです。

金融税理士アドバイザー