相続税の負担をかけたくないんです

企業経営が順調に成長し、10年、20年と荒波を乗り越えた結果として、企業は潤沢な資産を持つようになります。

そこで心配になってくるのが相続のこと。

特に不動産を所有している経営者の方に将来の相続税が心配な方が多いですね。

今回のご相談者はなんと大正生まれのご長寿さん。

自分が亡くなった後、跡継ぎに少しでも相続税の負担をかけたくないけれどどうしたらよいでしょうか。

との素朴なご質問です。

財産を減らしましょう

今回の場合は、ごく簡単なお話をいたしました。こんな時、一番簡単な方法は財産を減らすこと。でも単純に浪費してもあまり意味はありません。

後々必要となる物事に生前のうちに資金をつかうということです。

この方の場合は、お墓の転地を希望されておりましたので、まずはその手配を始めることです。

お寺さんによりますが、お墓の移転には思いの外、費用がかかることがあります。

そしてもう1つ、跡継ぎの方が、現在のご自宅に将来住まわれる時に便利なように現在のご住居のリフォームを提案いたしました。

戸建住宅はちょっとしたリフォームでも一千万円単位でお金がかかることがあります。

相続時の建物の評価は家屋の固定資産税評価額によります。普通、多少のリフォームをしても家屋の固定資産税評価額には影響を与えません。

ご本人がお元気なうちに、住み易い住居づくり(バリアフリー工事や水まわりの交換)のために資金をつかい、相続財産を減らすことが出来ます。

最近は戸建住宅の修理が出来る、地元の大工さん、工務店が段々少なくなっています。今回は事務所の知り合いの工務店さんを御紹介してとても喜んでいただきました。

リフォームが完了して、キレイなご自宅になるのは私もとても楽しみです。